れっぽんブログ

「渋谷ではたらく社長の告白」を読んで自分もできると思って代表と一緒に起業!→全く事業が当たらず、とはいえ投資家や顧客をはじめ多くの人を巻き込んだので、なんとか成果を出したいともがく日々を綴ります。

リーンや起業の科学を知っていても、検証結果を直視できなかった理由

1.はじめに

検証したのにその結果を無視して開発するなんて馬鹿じゃんと自分でも思いますが、

実際にそうなってしまったので反省の意味も込めて振り返りをまとめます。

 

2.なぜ検証結果を直視できなかったのか

最も大きな原因は「時間経過による焦り」です。 

当時の状況を簡単に記載すると、

・過去に事業案を2つ考案するも、検証段階でどちらもピボットしている

・会社設立してから約1年間何もロンチしていない

・今回のプロダクトに関しては、ロンチ前から一定の注目を浴びてた

といった感じです。

 

ただ、それでも着実に検証は進めていました。

10名程度ヒアリングしていく中で、反応は今までで一番良いものの結果として、

・課題感というよりは、相手への思いやりによってプロダクトを使う

・ユーザーにとって運用負担が大きいが、業務上の成果に結びつかない

という2つの問題が明確に見えてきました。

 

通常であれば、この結果を踏まえて課題を再設定する方向で考えていたと思うのですが、今回は結果を正しく受け止めることができませんでした。

なぜならばそこに焦りがあったからです。

社長としても創業して約1年が経っている訳なのでさすがに何か実績として出せるものが欲しいです。

自分もこの1年間ほとんどコードを書けておらず、エンジニアとしての価値を発揮できない状況が続いていました。

このような状況だったため、また振り出しに戻ることによる社内の士気低下は容易に想像できました。

 

そしてそして、、

・課題感はないが思いやりの部分を打ち出せばいける

・ユーザの運用負担を減らす施策を行えばせばきっと使う

・プロダクトとして出してみないと分からないこともある

という「言い訳」を作り出し、開発を進めることになったのでした。

(ロンチ童貞という謎の造語が社内でできたのもこの頃でした )

 

3.いざ開発してロンチするも...

導入企業も一定数集まり運用が始まりました。

しかし、あまり利用されることがなく、目標としていた数値も達成できませんでした。

利用されなかった原因をヒアリングした際に開発前の検証結果とほぼ同じ内容を聞くことになりました。

 

4.どうすれば防げたか

何が一番大事かをしっかり見極め、それに従うことだと考えています。

ただ言うのは簡単ですが、本質的でない部分を気にして開発を急いだ自分からすれば、それをするのは容易ではないと感じています。

話は逸れますが「覇王の家」という徳川家康の一生を描いた歴史小説があります。

その中で秀吉軍と家康軍が互いに陣を構えて、先に敵陣に攻撃した方が絶対に不利になる戦がありました。両陣営ともそれがわかっているため、膠着状態が続きます。すると武将たちの心境にも変化が生じます。

家康軍は自国の家来が参軍していますが、秀吉軍はいわば寄せ集めの軍であり、戦果を上げることでもらえる報酬に期待をして参加をしています。そのため戦いが始まらないことに痺れを切らした武将らが家康不在の三河に攻め入ろうとします。

あの秀吉でさえも動いたら負けだと分かっていながら、組織基盤の弱さ故に士気の低下や武将の心が離れてしまうのを気にして、彼らを止めることができませんでした。

何が言いたいか纏まりませんが、膠着状態での時間の経過が人に与える変化は大きい、目的が目先のものではない組織ほど持ち堪えれるのではと思いました。